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インフルエンザとは、パンデミックとは

インフルエンザとは、パンデミックとは

14世紀ごろヨーロッパでは、周期的に流行する咳を伴う熱病を、イタリア語で「寒さの影響」「星の影響」を意味する “インフルエンツァ”と呼んでいました。 1890年ころには細菌である“インフルエンザ菌”がインフルエンザの原因と考えられていました。1931年にウイルスによる病気であるとわかりました。

インフルエンザウイルスは、その構造から、核蛋白(NP)の違いで、 A型,B型,C型の3種類の“属”に分類されます。人で流行するのはA型とB型です。C型インフルエンザは、いったん免疫ができるとずっと免疫が持続すると考えられます。ほとんどの大人に免疫があります。再びかかったとしても症状は軽く鼻水くらいです。

そして、A型は、ヘマグルチニン(HA)の違いで、H1~H16の16種類、ノイラミニダーゼ(NA)の違いで、N1~N9の9種類に分類されます。A型は、16×9=144種類の“亜型”に分けられます。B型は、山形型とビクトリア型の2種類があります。

水鳥では、A型インフルエンザ144種類の亜型全部が見られますが、人での亜型は、H1N1H2N2H3N2の3種類が見られます。これらは人から人に感染する能力を持ちます。豚は水鳥と人のどちらのインフルエンザにも感染します。水鳥から豚に感染し、そこで変異して、人から人へ感染する能力のあるウイルスになることがあります。これが新型インフルエンザウイルスです。1918年のスペインインフルエンザ(H1N1)、1958年のアジアインフルエンザ(H2N2)、1968年の香港インフルエンザ(H3N2)、新型インフルエンザと言われた2009年のインフルエンザpdm2009(H1N1)が流行しました。死者数はそれぞれ、4000万人以上、200万人以上、100万人以上、1万5000人以上でした。ウイルスが分かってから4回世界的に大きな影響を及ぼす“パンデミック”の流行がありました。現在では後者の2種が流行します。

水鳥から飼育している鳥(家禽、かきん)に感染し、その中のインフルエンザウイルスの一部が、病原性を示す“変異株”になります。この“変異株”を“鳥インフルエンザウイルス”と呼びます。鳥の病気です。この“鳥インフルエンザウイルス”のうち、家禽(かきん)がたくさん死ぬ“強毒株”のことを“高病原性鳥インフルエンザウイルス”と呼びます。日本では、H5とH7の亜型(H5とH7のN1~N9の18種類)は、すべて“高病原性鳥インフルエンザウイルス”として、感染した家禽(かきん)を殺処分し消毒されます。

高病原性鳥インフルエンザウイルス”の中で、家禽(かきん)と濃厚感染により人に感染し発症することがあります。H5N1亜型では、2003年から860名が感染し、454名が死亡しました。H7N9亜型では、2013年から1567名が感染し、615名が死亡しています。しかし、これらの患者から人への感染はまだありません。変異により、人から人に感染する新型インフルエンザウイルスが現れたら、誰も抗体を持っていないので、“パンデミック”の流行になります。

症状は、普通の風邪では、鼻水、咽頭痛、咳などの症状から始まりますが、インフルエンザでは、全身症状である、発熱、倦怠感、食欲不振、関節痛などから始まることが多いです。 

ウイルスは生きた細胞の中でしか増殖できません。空気中や土壌中などの細胞外では増殖しません。部屋の中のインフルエンザウイルスは増えません。

インフルエンザ2日後の感染力は、室温5℃では不変で、25℃だと2分の1、30℃だと10分の1になります。室温が21~24度での6時間後のウイルス量は、湿度20%なら60%くらいに減少、湿度50%なら3~5%に減少します。高温多湿でウイルスの感染力が低下します。

インフルエンザウイルスは20分で細胞内に入ります。インフルエンザウイルスが口から入ったら、20分以内にうがいをしないとダメです。時間が経ってからうがいしてもほとんど効果ありません。感染は“飛沫感染”と“接触感染”ですが、マスクはウイルスが入らないものを顔に密着しないと隙間からウイルスが潜入します。こまめな手洗いをして、汚染された手では目、鼻、口に触れないようにして予防します。

投稿日:2018年10月11日
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