メニュー

肩こり(肩をもむのは気を付けて 乳酸ではなくFF 筋膜ストレッチ)

肩こり(肩をもむのは気を付けて 乳酸ではなくFF 筋膜ストレッチ)

日本人は“肩こり”の人が多いです。厚労省の平成16年の古いデータですが、“肩こり”の自覚症状がある人は、男性28%、女性35%いらっしゃるそうです。“肩こり”は、夏目漱石の“門”、樋口一葉の“ゆく雲”の中で、“凝っていた”とか“肩が張る”などから言われるようになったと書いてある本がありました。外国語には、“肩こり”に当たる名詞がなく、“肩が硬い”などの表現をするそうです。

 なぜ、日本人に多いのでしょうか。筋肉がしっかりしている人には“肩こり”が少ないそうです。日本人は、椎体のカーブが緩い、猫背が多い、食事で箸を使う、お辞儀する、畳に座る、肩に対する意識が強い、など色々なことが考えられます。 

 “肩こり”になったとき、みなさんどうしていますか?一番やってはダメなのは、硬くなっている肩を“強くもむ”ことです。その肩には、疲労物質、発痛物質が溜まっています。揉むことでそれらの物質が血液に運ばれて痛みが軽減すると思われます。その時は気持ちよいのですが、硬くなった筋肉を強く揉めば、毛細血管などが切れたり、細胞が破壊されてしまったりして、翌日に再び痛みが出現。昨日揉んでもらったのに・・・となるのです。何度も揉んでもらうためにリピートすることになります。ずっと治らない状態になってしまいます。

 接骨院、整骨院、鍼灸院などで、あん摩、マッサージ、指圧などを行うには、国家資格が必要になります。柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師などです。資格がなくても、身体を揉む仕事ができます。“あん摩”、“マッサージ”、“指圧”の言葉は使えませんが、“手もみ”、“もみほぐし”、足つぼマッサージ“、などの名前を使用します。問題は、資格が無くても誰でもいつからでも揉む仕事ができることです。また、国家資格を取れば、研修などしなくてもすぐに開業できるということです。普通は、国家資格を取得してから、何年も研修してから開業していましたが、最近では研修期間がとても短いことも多いそうです。同じように見えても、ベテランのしっかりした施術者と、そうでない人を区別するのは難しいのが現状です。強くもむような施術をするところは気を付けてください。

 “肩凝り”は、すごく筋肉を使ったことでなる筋肉痛とは違います。ストレス、不良姿勢や運動不足などが関係します。局所の“筋肉疲労”と“脳疲労”とが、疲れや痛みの原因になります。“筋肉疲労”の痛みは、“乳酸”が原因といわれてましたが、活性酸素によって作られる蛋白 “fatigue factor(FF)” が関与しているそうです。そして、その後に作られる、“fatigue recovery factor(FR)” がFFを中和して、細胞の修復を促進します。FRは筋肉を動かしてる方がたくさん出るそうです。“脳疲労”は、ストレスなどによって起こる、自律神経の機能低下が原因になっていると考えられます。楽しい仕事と、いやな仕事では、同じような仕事量でも、“肩こり”の感じ方が違いますよね。リフレッシュすると“脳疲労”が改善して、“肩こり”が楽になることありますよね。自律神経の機能低下を改善するにはどうしたら良いでしょうか。誰かと、楽しんで気持ちよく、汗をかく運動が一番です。ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンが関係します。

 局所の痛みについては、首、肩周囲の外側の筋肉と、重い頭を支えている肩甲骨の内部の筋肉(インナーマッスル)に原因があります。治療法はその筋肉の血行を良くすることです。マイクロ波などの温熱療法も効果あります。また、それらの筋肉のストレッチ、特に筋膜のストレッチが必要です。専門の施術者にやってもらうのも良いし、自分でやることもできます。ストレッチの方法はいろいろありますが、筋膜を引っ張ってあげるイメージです。シーツのしわをきれいにするのに、縦や横に引っ張るのでなく、対角線で引っ張るのが良いのと同じです。体を捻って、前後に曲げるイメージです。また、肩甲骨の内部の筋肉は、手を体に付けて、肘を外にして回して、肩甲骨をグルグル回すイメージでストレッチングすると良いでしょう。

 それでも痛みが軽減しない場合は、危険な病気もあるので、内科や整形外科などの受診をお勧めします。狭心症、頸部血管障害、頸部神経障害、整形学的な骨の病気などいろいろな病気があります。

投稿日:2018年8月24日
カテゴリー: