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認知症と甲状腺機能低下症(しっかりと治る認知症があります。)

認知症と甲状腺機能低下症(しっかりと治る認知症があります。)

最近の新聞で、認知症の患者さんの中に、甲状腺機能低下症の人が含まれているが、検査しないで見落としている患者さんがたくさんいる。甲状腺機能低下症の原因の認知症なら、それを治療すれば認知症が治る。しかし、病院でも甲状腺機能低下症の検査していない患者さんが多いが、開業医ではさらに多い。このような趣旨の記事を見かけました。

確かに、全身疾患が原因の認知症では、原因疾患の治療により劇的に認知症が改善することがあります。全身疾患が原因の認知症は、甲状腺機能低下症のほか、葉酸欠乏症ビタミンB12欠乏症代謝性疾患中毒症などがあり、これらも原因疾患の治療により劇的に認知症が改善されることがあります。

認知症は、精神科の先生か、内科の先生が主に診断することが多いですが、なんでもかんでも甲状腺の検査をすることはありません。甲状腺機能低下症の症状が無い患者さんであれば、甲状腺検査をするかはお医者さんが判断してするかどうか決めるべきでしょう。

ちなみに、甲状腺機能低下症の症状は、新陳代謝の低下、エネルギー消費の低下などからくる症状です。全身倦怠感、無力感、やる気が無くなる、発汗減少、体重増加、脱毛、便秘などがあり、いわゆる”なまけ病”といわれて、ずっと周囲から罵られていたりすることもあります。例えば、大脚本家のH先生のように。

症状が無くても、認知症の患者さんをすべて検査すれば見落としは少なくなるでしょうが、医療費の増加にも繋がります。その線引きこそお医者さんの技術だと思います。

”甲状腺機能低下症”は見落とされやすい疾患です。二次性高脂血症(脂質異常症)でも調べる必要があるのが、この疾患です。はっきりとした病気が見つからず、上記の症状がある場合は、主治医の先生に相談して、甲状腺の検査をしてみてはいかかですか?

また、正常圧水痘症や慢性硬膜下血腫による認知症もあり、手術すれば完治する認知症もあります。

 

 

 

 

投稿日:2018年7月25日
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