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病気の話

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夏バテに気をつけて(水、塩、カリウムとビタミンB1を摂取しよう。ビタミンB1とアリシンの関係)

熱中症予防のために、水・塩・カリウム補給をされていますよね。では、ビタミンBは足りていますか?

ビタミンB1は糖分からエネルギーを作り、ビタミンB2は脂質から、ビタミンB6はタンパクからのエネルギーに関係します。特にビタミンB1 は不足になりがちなので十分に摂取することが必要です。

玄米に比べ、精米のビタミンB1は4分の1くらいしかなく、精米だけを食べておかずから補わないと、ビタミンB1が不足します。これが、”脚気(かっけ)”です。体に乳酸がたまり、倦怠感、食欲不振、消化不良、足のしびれ、むくみ、さらに動悸、息切れが出現され心不全になっていきます。

江戸時代に精米を好んで食べて、おかずからビタミンB1を補給しないと”脚気”となり、死に至る方も多く見られました。現代でも糖分の多い飲み物を多量に摂ったり、アルコールを多量に摂ったりすると、ビタミンB1不足になります。糖分の分解やアルコールの分解に、大量のビタミンB1が使われるからです。アルコールを多量に飲み続けて、ビタミンB1不足となり、運動失調、精神障害、意識障害などの脳障害が出現する”ウェルニッケ脳症”という病気もあります。甲状腺機能亢進症に合併したり、長期の利尿剤の服用でもビタミンB1不足が起きることがあります。

ビタミンB1は、イカ、タコ、エビ、カニに多く含まれる”チアミナーゼ”で分解されます。(猫に多量のチアミナーゼの入った食事をさせると腰が抜けることがあります) しかし、ビタミンB1(チアミン)は、ネギ、玉ネギ、ニラ、ニンニクに多く含まれる、”アリシン”と結合して、”アリチアミン”となり、分解されにくく、吸収されやすくなります。だから、ビタミンB1が豊富な食材はこれらと一緒にを摂取することが必要です。これらの野菜の中では、無臭の”アリイン”の形で存在してますが、切ったり、つぶしたりして細胞が壊れると、細胞内にある”アリイナーゼ”という酵素の作用で、”アリイン”を独特の臭いのある”アリシン”に変わります。

だから、食材をすりおろしたり、細かく刻んだ方が、”アリシン”は多くなります。また、1時間くらい放置すると酵素の働きで薬効成分が増えてきます。”アリシン”は熱に比較的弱いので、加熱し過ぎないよう調理してください。食材を水につけすぎると、成分が水に流失してしまいます。

十分な”アリシン”と一緒に、ビタミンBが豊富な、豚肉(赤身、もも)、うなぎ、鳥レバーを召しあがって夏バテ予防されてください。

 

投稿日:2018年8月6日
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カフェイン(水分補給にお茶だって良いでしょ)

カフェインはコーヒー、お茶、エナジードリンクなどに含まれます。気を付けないといけないのは摂り過ぎです。カフェインが多く含まれるエナジードリンクが増えており、飲み過ぎによる中毒症に注意が必要です。一日に何本も飲んだり、いろいろと飲み合わせでたくさんカフェインを摂り過ぎないように気を付けましょう。

熱中症予防のため、水分補給、塩分補給、カリウム補給が大切です。お茶にはカフェインが入っていて、カフェインには利尿作用があるから、熱中症予防で飲むのは良くないと言われる方も多いです。ほんとうに?

カフェインに利尿作用があるのはもちろんです。では、お茶をたくさん飲むと尿が出過ぎてしまうでしょうか?

お茶のカフェイン量は、コーヒーやエナジードリンクより少ないです。また、カフェインは飲んでると耐性ができて、興奮作用や利尿作用の効果が少なくなります。(だからエナジードリンクの量が増えて中毒症になる方が居るのでしょう。)

もちろん、熱中症予防のための飲料としては、スポーツドリンクが良く、ノンカフェインの飲料の方が良いと思います。

スポーツドリンクは苦手で、お茶が良いけど熱中症には良くないからと控えて飲まないと本末転倒。毎日飲んでる人は、耐性があると思うので、気にしないでたくさん飲んで良いと思います。スポーツドリンクよりも、私はお茶と塩気のあるお茶うけの方が好きです。

スポーツや外での仕事で大量に汗を流すときは、スポーツドリンクが一番だと思うので、苦手でもスポーツドリンクをたくさん飲んでください。

投稿日:2018年8月2日
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皮膚圧反射(きものの着方で顔の汗が出ません)

皮膚圧反射”という反射があるのをご存知ですか? ”半側発汗”とも呼ばれます。

体を横になって(側臥位)寝ると、下の側は汗が止まり、上の側は汗が出ます。圧がかかっている側の発汗が停止され、反対側が発汗します。

舞妓さんの”高帯”もその反射を利用して、帯の上方の顔や首の汗を止めています。でも、帯の下は発汗してしまうのです。圧をかけるのは、乳首の上方、鎖骨のしたあたりの”おくえい”というツボらしいです。

投稿日:2018年7月28日
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熱中症対策(水、塩だけじゃなく、カリウムを補給してください)

記録的な暑い日が続き熱中症予防が大切ですね。水分補給、塩分補給はよく言われているるので気を付けてると思いますが、カリウム補給はされていますか

体がだるい手足に力が入りづらいなど”夏バテ”だと思ったり、言われたりされている方、もしかしたらカリウム欠乏かも知れません。

水分、塩分を十分も摂っていれば、尿がしっかり出ます。この尿の中にカリウムが含まれるので、たくさん尿が出ているときは、カリウム補給をしっかりしないといけません。もちろん腎臓病がある場合はカリウム制限が必要な場合もあります。

当院では必要であれば血液検査で血中のカリウム濃度が30分でわかります。

カリウムは、海藻、野菜、果物に多く含まれます。コンブワカメ干しシイタケバナナキウイなどに多いので、カリウム不足と思われる方は、積極的に摂取されてください。

また、利尿剤の一部、抑肝散などの薬では、カリウムが低くなることがあるので気を付けてください。

 

投稿日:2018年7月28日
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認知症と甲状腺機能低下症(しっかりと治る認知症があります。)

最近の新聞で、認知症の患者さんの中に、甲状腺機能低下症の人が含まれているが、検査しないで見落としている患者さんがたくさんいる。甲状腺機能低下症の原因の認知症なら、それを治療すれば認知症が治る。しかし、病院でも甲状腺機能低下症の検査していない患者さんが多いが、開業医ではさらに多い。このような趣旨の記事を見かけました。

確かに、全身疾患が原因の認知症では、原因疾患の治療により劇的に認知症が改善することがあります。全身疾患が原因の認知症は、甲状腺機能低下症のほか、葉酸欠乏症ビタミンB12欠乏症代謝性疾患中毒症などがあり、これらも原因疾患の治療により劇的に認知症が改善されることがあります。

認知症は、精神科の先生か、内科の先生が主に診断することが多いですが、なんでもかんでも甲状腺の検査をすることはありません。甲状腺機能低下症の症状が無い患者さんであれば、甲状腺検査をするかはお医者さんが判断してするかどうか決めるべきでしょう。

ちなみに、甲状腺機能低下症の症状は、新陳代謝の低下、エネルギー消費の低下などからくる症状です。全身倦怠感、無力感、やる気が無くなる、発汗減少、体重増加、脱毛、便秘などがあり、いわゆる”なまけ病”といわれて、ずっと周囲から罵られていたりすることもあります。例えば、大脚本家のH先生のように。

症状が無くても、認知症の患者さんをすべて検査すれば見落としは少なくなるでしょうが、医療費の増加にも繋がります。その線引きこそお医者さんの技術だと思います。

”甲状腺機能低下症”は見落とされやすい疾患です。二次性高脂血症(脂質異常症)でも調べる必要があるのが、この疾患です。はっきりとした病気が見つからず、上記の症状がある場合は、主治医の先生に相談して、甲状腺の検査をしてみてはいかかですか?

また、正常圧水痘症や慢性硬膜下血腫による認知症もあり、手術すれば完治する認知症もあります。

 

 

 

 

投稿日:2018年7月25日
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